応用情報技術者を取得した僕が、基本情報技術者を目標としている学生や社会人に取得のメリット、基本情報技術者対策のおすすめ教材や勉強法を公開します。この手順で勉強を行えば効率よく合格可能性をアップできます。
IT業界に勤める経験の浅い人や非ITの業種の人で基本情報技術者の勉強で悩んでいる人は特に有益な情報になるはずです。
基本情報技術者取得後のメリット
IT企業に勤める若手プログラマーやシステムエンジニアが身に着けておくべきIT知識を体系的に学ぶことが出来ます。近年はDX等も進み、様々な業種でITの重要性が増しています。
ITパスポートと同様に、金融業界などIT業界以外でも取得を推進する企業が増えておりIT企業以外の受験者も増加しています。
IT企業では昇格の要件や資格手当を支給している企業も多く存在し、キャリアアップ、年収アップに繋がります。
応用情報技術者や高度試験といった資格にステップアップするためのベースとなる知識が身につきます。僕が勤めている会社でも、プログラマーからシステムエンジニアへの昇格要件が基本情報技術者試験の合格となっています。
合格ルート・おすすめ教材、参考書
INPUT教材
書籍:令和06年 イメージ&クレバー方式 栢木先生の基本情報技術者試験教室
→大手の出版社の本を比較しても網羅性においては差がほとんどないです。重要度が段階的に示されており優先度がつけやすく、重要語は赤シートで隠して暗記が可能です。各項目ごとに確認問題もついていてINPUT学習後に簡単なOUTPUTもすぐ行うことが出来て知識の定着を図れます。科目Bの内容についても増強されています。
OUTPUT教材
アプリ:基本情報技術者過去問道場
→無料で過去問演習を行えます。スマホで通勤中でも学習できます。単元別や年度別での学習も可能で、INPUTした内容から演習していくのに最適です。
書籍:情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版
→近年出題が改定されたことにより、科目Bの参考書はまだまだ種類が少ないのが現状です。コンパクトにまとまっていて一冊でINPUTとOUTPUTが可能であるため取り上げました。
試験情報
※詳細は公式HPを参照してください。
試験時期
CBT形式へ移行により2023年4月より試験が通年化されたため、年間を通していつでも受験することができます。合否結果も受験後すぐに(試験終了ボタンを押したらすぐ)わかります。受験した後はその後30日間は再受験できない制限があります。
試験内容
科目A試験と科目B試験に分かれており、両方の試験で60%以上の得点をとることで合格です。科目A試験が4択式で60問90分、科目B試験が多選択式で試験20問100分となっています。科目A試験はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系から出題され、科目B試験はデータ構造及びアルゴリズムが8割、セキュリティが2割の出題となります。
難易度・合格率
回によってまちまちですが約30~40%程で推移しています。決して低くはない数字ですが、対策をしなければ合格することは出来ないでしょう。誰でも受験することが可能でITパスポート相当の知識がある前提で1日1時間の学習時間が確保できれば2~3か月程の期間で合格が可能です。
進め方
科目A
INPUTは講義形式の参考書を使用します。1周目は完全にすべてを理解出来なくてOKなので、さらっと全体を確認できれば良いです。2周目以降で詳細部分の暗記、理解をしていきましょう。自分が得意とする(苦手意識のない)分野から読み進めると挫折しにくくなります。
OUTPUTは日々の問題演習はアプリで行います。単元ごとに6割程理解できるようになったらOUTPUTに進んでください。INPUTが完璧になるまで問題演習を行わないのはかえって非効率です。
アプリの問題演習は、INPUTが完了した単元から進めていきます。(マネジメントの分野のINPUTが完了したらその分野を過去問道場で問題を解く。)
基本情報技術者に関してOUTPUTは過去問からの流用、類題が多く出題されるため過去問道場のみで十分合格可能です。(OUTPUT用の問題集がなくてもOK)
最終的に過去問道場で80%以上の正答率になれば、ほぼ合格圏内といえるでしょう。
書籍のみでINPUTが難しい人は、下記の有料コンテンツのschooを利用するのも選択肢の一つです。様々な分野の動画があり基本情報技術者対策の動画も存在するので当サービスを利用すれば動画視聴でINPUTすることが出来ます。
科目B
科目Aの対策が一通り完了したら科目Bの対策を行います。科目Bはプログラミングの知識を問われるため初学者は躓きやすいです。2024/3時点でIPAが公式に出しているサンプル問題は公開されていますが、過去問が公開されていない状況です。
科目Bの対策本を読破し解き方の流れをつかんだらサンプル問題に取り組みましょう。
奥の手
ITパスポート、基本情報、応用情報といったIPAの情報処理系資格の特徴は、午前問題(科目A)の問題の半数が過去問と全く同じ問題もしくは類題であることです。
したがって、解説を読んでわからない問題であっても答えを暗記してしまえば本番で同じ問題が出題された際に正答できるようになります。
なにがなんでも試験に合格したい方は、過去問の答えをそのまま暗記してしまうというのも有効な手段です。計算問題が苦手な方でも、答えさえ覚えてしまえば得点できる可能性が高まるので完全に捨ててしまうのはもったいないです。
科目Aに限って言えば計算問題の量は全体の1割程度であり、計算問題苦手な方は理解を捨てて回答暗記でも十分合格可能です。
僕は文系出身で数字や計算が大の苦手だったので計算問題はほとんど理解を捨てて、極力過去問の解答暗記に努めて合格しました。
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