応用情報技術者を取得した僕が、応用情報技術者を目標としている学生や社会人に試験対策のおすすめ教材や勉強法を公開します。この手順で勉強を行えば効率よく合格可能性をアップできます。応用情報技術者の勉強で悩んでいる人は特に有益な情報になるはずです。
応用情報技術者取得後のメリット
IT企業に勤める中堅のシステムエンジニアが身に着けておくべきIT知識を体系的に学ぶことが出来ます。IT企業では昇格要件や資格手当の対象としている企業も多く、基本情報技術者以上にキャリアアップ、年収アップに繋がります。
情報処理安全確保支援士やプロジェクトマネージャなどの高度試験資格にステップアップするためのベースとなる知識が身につきます。応用情報技術者試験合格者は合格から2年間、高度試験の午前1の試験が免除になります。
僕が勤めている会社でもリーダクラスの昇格要件が応用情報技術者試験の合格となっており、資格手当の加算もあるため年収も数十万円アップしました。
合格ルート・おすすめ教材、参考書
INPUT教材
書籍:キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和06年
→大手の出版社の本を比較しても網羅性においては差がほとんどないです。個人の好みになりますが、図解などが多く語り口調で分かりやすかったので使いました。ITパスポートや基本情報で使用したシリーズが応用情報には存在しないので当書籍で代用します。応用情報の他の対策本も同様ですが、かなり分厚くボリュームがあります。
OUTPUT教材
アプリ:応用情報技術者過去問道場
→無料で過去問演習を行えます。スマホで通勤中でも学習できます。単元別や年度別での学習も可能で、INPUTした内容から演習していくのに最適です。
書籍:2024 応用情報技術者 午後問題の重点対策
→午後試験の対策は記述式の為上記のアプリでは行えず、書籍で対策をします。応用情報午後対策の定番本で分野別に問題が並んでいるので取捨選択して対策が可能です。自分が受験予定の分野の解き方、回答根拠の見つけ方を重点的に学ぶのに最適な一冊です。
試験情報
※詳細は公式HPを参照してください。
試験時期
4月と10月の年2回開催されています。(ITパスポートや基本情報技術者とは異なりCBT形式ではありません。)
試験内容
午前試験と午後試験に分かれており、両方の試験で60%以上の得点をとることで合格です。午前試験が4択式で150分で80問、午後試験が150分で記述式大問11題のうち5題を回答するかたちとなっています。
午前試験はテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系から出題され、午後試験は多様な分野から選択する形式となります。午後試験は長文を読んで各設問に回答する形式なので単純な知識問題だけでなく多くの問題で読解力が求められます。
難易度・合格率
回によってまちまちですが約20%程で推移しています。基本情報技術者と比べると合格率かなり落ちます。年2回しか開催されないこともあり、スケジュールをしっかりたてて対策する必要があります。
誰でも受験することが可能で基本情報技術者相当の知識がある前提で1日1時間の学習時間が確保できれば5~6か月程の期間で合格が可能です。
進め方
午前
INPUTは講義形式の参考書を使用します。1周目は完全にすべてを理解出来なくてOKなので、さらっと全体を確認できれば良いです。自分が得意とする(苦手意識のない)分野から読み進めると挫折しにくくなります。
OUTPUTは日々の問題演習はアプリで行います。単元ごとに6割程理解できるようになったらOUTPUTに進んでください。INPUTが完璧になるまで問題演習を行わないのはかえって非効率です。
アプリの問題演習は、INPUTが完了した単元から進めていきます。(マネジメントの分野のINPUTが完了したらその分野を過去問道場で問題を解く。)
応用情報技術者に関してOUTPUTは過去問からの流用、類題が多く出題されるため過去問道場のみで十分合格可能です。(OUTPUT用の問題集がなくてもOK)最終的に過去問道場で80%以上の正答率になれば、ほぼ合格圏内といえるでしょう。
午後
午前の対策が一通り完了したら午後の対策を行います。対策を行う前に、どの分野で受験するのか事前に決めておくべきです。決めた分野だけに絞って対策を行います。
分野選択の際の判断基準は、得意な分野や自身が実務で経験している分野を中心に選べばよいですが、プログラミングやテクノロジ系が苦手な人は下記の文系セットをおすすめします。情報セキュリティは必須選択なのでマネジメントとストラテジの4分野を選択することになります。
- 情報セキュリティ
- 経営戦略分野
- システム監査
- サービスマネジメント
- プロジェクトマネジメント
上記の4分野はプログラミング知識は不要で読解力があれば本文のヒントや根拠を探すことで回答出来る問題が多いです。
奥の手
ITパスポート、基本情報、応用情報といったIPAの情報処理系資格の特徴は、午前問題(科目A)の問題の半数が過去問と全く同じ問題もしくは類題であることです。したがって、解説を読んでわからない問題であっても答えを暗記してしまえば本番で同じ問題が出題された際に正答できるようになります。
なにがなんでも試験に合格したい方は、過去問の答えをそのまま暗記してしまうというのも有効な手段です。計算問題が苦手な方でも、答えさえ覚えてしまえば得点できる可能性が高まるので完全に捨ててしまうのはもったいないです。
午前試験に限って言えば計算問題の量は全体の1割程度であり、計算問題苦手な方は理解を捨てて回答暗記でも十分合格可能です。僕は文系出身で数字や計算が大の苦手だったので計算問題はほとんど理解を捨てて、極力過去問の解答暗記に努めて合格しました。
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