応用情報技術者を取得した僕が、ITパスポートを目標としている学生や社会人に取得のメリット、ITパスポート対策のおすすめ教材や勉強法を公開します。この手順で勉強を行えば効率よく合格可能性をアップできます。IT分野未経験の人などでITパスポートの勉強で悩んでいる人は特に有益な情報になるはずです。
ITパスポート取得後のメリット
IT資格の入門的な位置づけの資格であり、ITの初歩を理解するのに最適です。近年はDX等も進み、様々な業種でITの重要性が増しています。金融業界などIT業界以外でも取得を推進する企業が増えておりIT企業以外の受験者も増加しています。
あくまで入門レベルであるので、ITパスポートを取得しただけでは実務レベルまで到達することはできません。基本情報技術者や応用情報技術者といった資格にステップアップするためのベースとなる知識が身につきます。
合格ルート・おすすめ教材、参考書
INPUT教材
書籍:令和06年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生のITパスポート教室
→大手の出版社の本を比較しても網羅性においては差がほとんどないです。重要度が段階的に示されており優先度がつけやすく、重要語は赤シートで隠して暗記が可能です。各項目ごとに確認問題もついていてINPUT学習後に簡単なOUTPUTもすぐ行うことが出来て知識の定着を図れます。
OUTPUT教材
アプリ:ITパスポート過去問道場
→無料で過去問演習を行えます。スマホで通勤中でも学習できます。単元別や年度別での学習も可能で、INPUTした内容から演習していくのに最適です。
試験情報
試験時期
CBT形式なので通年いつでも受験が可能です。合否結果も受験後すぐに(試験終了ボタンを押したらすぐ)わかります。
試験内容
ストラテジ系(経営全般):35問程度、マネジメント系(IT管理):20問程度、テクノロジ系(IT技術):45問程度の計100問の4択式の問題が出題されます。トータル6割以上の得点率で合格、ただしストラテジ、マネジメント、テクノロジの各分野のいずれかで3割未満だと不合格となります。
難易度・合格率
回によってまちまちですが約40~50%程で推移しています。決して低くはない数字ですが、対策をしなければ合格することは出来ないでしょう。誰でも受験することが可能でIT未経験の初学者でも1日1時間の学習時間が確保できれば2~3か月程の期間で合格が可能です。
進め方
INPUTは講義形式の参考書を使用します。1周目は完全にすべてを理解出来なくてOKなので、さらっと全体を確認できれば良いです。2周目以降で詳細部分の暗記、理解をしていきましょう。
OUTPUTは日々の問題演習はアプリで行います。単元ごとに6割程理解できるようになったらOUTPUTに進んでください。INPUTが完璧になるまで問題演習を行わないのはかえって非効率です。
アプリの問題演習は、INPUTが完了した単元から進めていきます。(マネジメントの分野のINPUTが完了したらその分野を過去問道場で問題を解く。)
ITパスポートに関してOUTPUTは過去問からの流用、類題が多く出題されるため過去問道場のみで十分合格可能です。(OUTPUT用の問題集がなくてもOK)
最終的に過去問道場で80%以上の正答率になれば、ほぼ合格圏内といえるでしょう。
書籍のみでINPUTが難しい人は、下記の有料サービスのshcooを利用するのも選択肢の一つです。様々な分野の動画がありITパスポート対策の動画も存在するので当サービスを利用すれば動画視聴でINPUTすることが出来ます。
奥の手
ITパスポート、基本情報、応用情報といったIPAの情報処理系資格の特徴は、午前問題(科目A)の問題の半数が過去問と全く同じ問題もしくは類題であることです。
したがって、解説を読んでわからない問題であっても答えを暗記してしまえば本番で同じ問題が出題された際に正答できるようになります。なにがなんでも試験に合格したい方は、過去問の答えをそのまま暗記するのも有効な手段です。
計算問題が苦手な方でも、答えさえ覚えてしまえば得点できる可能性が高まるので完全に捨ててしまうのはもったいないです。僕は文系出身で数字や計算が大の苦手だったので計算問題はほとんど理解を捨てて、極力過去問の解答暗記に努めて合格しました。
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