日商簿記2級を取得した僕が、日商簿記2級を目標としている学生や社会人に取得のメリット、簿記対策のおすすめ教材や勉強法を公開します。この手順で勉強を行えば効率よく合格可能性をアップできます。経理や会計にかかわる部門で働く社会人、転職を考えている人、簿記の勉強で悩んでいる人は特に有益な情報になるはずです。
簿記2級取得後のメリット
簿記2級レベルの知識が身につけば、実務レベルの会計知識が習得できます。多くの会社が社員や求職活動者に求めるレベルが簿記2級です。僕はSEとして働いていますが出向先の会社の業務知識の獲得のため3級取得後に2級を取得しました。
2級取得後はシステム問い合わせがくる伝票入力担当者よりも、いつのまにか会計の分野で詳しくなっていました。その結果、経理担当者含めたユーザとも直接やり取りが出来るようになり、自身の成長を大きく実感しました
。実際に仕事に役立ったと実感したのは、本業に関連した情報処理系資格の知識ではなく圧倒的に簿記2級でした。
合格ルート・おすすめ教材、参考書
INPUT教材
書籍：みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 商業簿記 第12版
書籍：みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商2級 工業簿記 第9版
→大手の出版社の本を比較しても網羅性においては差がほとんどないです。個人の好みになりますが、図解などが多く語り口調で分かりやすかったので使いました。論点ごとに基本的な仕訳問題がついているのでINPUT学習後に簡単なOUTPUTもすぐ行うことが出来て知識の定着を図れます。
動画：【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき – YouTube
→無料（※連結会計など一部有料になりました）で視聴できる超優良コンテンツ。単純な丸暗記ではなく、なぜそうなるかという理屈を丁寧に説明しているので独学の際には大きな助けになります。
OUTPUT教材
書籍：みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商2級 商業簿記 第13版
書籍：みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商2級 工業簿記 第11版
→INPUTの本と合わせておいた方が双方で紐づけがされているので同じ教材を選んだ方が良いです。商業簿記は仕訳問題の他に、与えられた情報から損益計算書や貸借対照表などを完成させる問題もあるため、本番と同様の問題になれる必要があります。
工業簿記においても仕訳問題のほかに、原価計算やCVP分析などの問題も出題されるため、仕訳だけでは太刀打ちできない問題が多くあります。総仕上げとしてこの本を使用しましょう。
アプリ：パブロフ簿記２級商業簿記
アプリ：パブロフ簿記２級工業簿記
→AppStoreで800円ほどかかりますがスマホで通勤中でも学習できます。単元別、レベル別、ランダム、苦手な問題などあらゆる角度で仕訳問題を多く演習できるので、INPUTした内容から演習していくのに最適です。
試験情報
※詳細は公式ＨＰを参照してください。
試験時期
以前は試験は年3回決まった日程で開催されていましたが、従来の形式に加えて2020年12月からCBT形式で受験できるようになりました。CBT形式になったことで通年いつでも受験が可能なり、はるかに受験しやすくなりました。
合否結果も、以前は受験が1か月以上たたないと分かりませんでしたが、受験後すぐに（試験終了ボタンを押したらすぐ）わかるようになったことも嬉しい点です。不合格になってしまった場合でも再試験は最短3日後に実施される試験から申し込みが可能です。
試験内容
出題範囲は従来の試験と同じですが、統一試験の場合120分で設定されていた試験時間が、CBT試験では90分となります。（1級はCBT試験はなく年1回の試験）CBT形式は時間が短縮された分、問題量もコンパクトになっています。
難易度・合格率
回によってまちまちですが約25%程で推移しています。3級と比べると難易度は一気に上がります。2級は3級の商業簿記の拡大に加えて工業簿記を新たに学習する必要があり、学習量は3級の約3倍あります。
商業簿記60点、工業簿記40点の100点満点で70点以上の得点で合格となります。3級を取得していなくても受験することが可能で、3級取得者で1日1時間の学習時間が確保できれば4～6か月程の期間で合格が可能です。
進め方
3級で学習済の人が多いと思うので、まずは商業簿記から学習しアプリの問題演習まで完了したら工業簿記を始めましょう。3級と同様にINPUTの中心は動画視聴、補助教材として上記の書籍を活用することで理解していきます。
この動画講義ですが一部を除き無料。とても分かりわすく素晴らしいコンテンツなので活用すべきです。僕も日商簿記2級受験の際はお世話になりました。
主観ですが、分からない部分や確認したい箇所を振り返る場合は書籍があったほうが良いです。INPUTは書籍と動画のハイブリットで進めていきます。
OUTPUTについて日々の問題演習はアプリで行います。アプリの問題演習はINPUTが完了した単元から進めていきます。（現預金の分野のINPUTが完了したら現預金の分野をアプリでOUTPUT）INPUT完了後にすぐに問題演習を行うことにより、知識の定着を図ります。
INPUTもアプリ演習も一通り完了したタイミングで、仕上げで書籍の問題集に取り組みます。
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